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金宇椀 完成のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

金宇館では、ものづくりが息づく工藝の町松本の魅力をご滞在を通して体感していただくために

地域の作家や職人と共にものづくりを行い、金宇館独自のおもてなしとして表現すると共に、地域の伝統産業の発展に少しでも貢献したいと考えております。

その一環として、今回新たに製作されたお椀をご紹介いたします。

 

金宇館監修のもと、丸嘉小坂漆器店様と工藝デザイナー井出八州氏(YANOBI)が手がけたこのお椀は、

木曽漆器が誇る伝統的な漆塗りと曲物(まげもの)の細工によって製作されました。

熟練の職人による繊細な細工と美しい塗りが調和し、品格あるデザインと高い品質を実現しました。

素材は樹齢300年近い天然の木曽檜を使用し、片木(ヘギ)と呼ばれる原始的な技法を用いています。

片木加工は、原木の玉切り、みかん割り、木取りから3mm程度の薄さに一枚一枚割くまで、全ての工程が手作業で行われています。

曲物に使用する片木板を得るには、木目の詰まった貴重な天然の木曽檜でなければ実現できず、経験による木目の見極めが必要になります。

力仕事と手間の掛かる工程、技能や経験に依存する仕事であることから、木曽地域に残る職人は数名となってしまいました。

丸嘉小坂漆器店様はこの失われつつある伝統技法を継承し、現代の文脈に沿ったものづくりで、伝統を次世代に繋げる活動をしています。

自然を愛で、古からの技法を尊ぶことで、現代の新たな工藝としてこのお椀は生まれました。

 

金宇館では、このお椀を使ったお料理などを提供し、

さまざまなシーンでお客様にご利用いただく予定です。

 ぜひ、伝統と美しさが融合したこのお椀をお愉しみただければ幸いです。