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温泉

Spa
Spa

温泉

古い宿屋の風情に馴染むよう昔ながらの木造の浴室棟を作りました。建物は宮大工によって釘などの金物を使わずに建てられた総ヒノキ造りの湯小屋です。
自然の空気と季節の移ろいを存分に感じていただきたいとの思いから露天風呂のみとしました。
湧き出た温泉が庭に溜まり、小屋組みの美しい大屋根で覆ったような安心感と解放感のある浴室棟が出来ました。
初代が掘り当てた無色透明で肌当たり柔らかな「御母家の湯」をご堪能下さい。

影の湯

影の湯

松煙で色付けした黒い壁が特徴の影の湯。切り立つように石組みされた山辺石の庭園の中に静かに沈むような落ち着く露天風呂です。夜は照明に照らされた湯気が一際美しく感じられます。

光の湯

光の湯

ヒノキの縁で切り取られた湯船には美しい十和田石が貼られ、木の温もりが感じられるとても開放的な露天風呂です。見上げれば美しい小屋組みに光が差し、特に朝風呂は格別です。

貸切風呂

貸切風呂

諏訪の鉄平石と木の壁に囲まれた小さな内湯です。低く切り取られた窓からはモミジと石の庭が眺められ、川に浸かるような心地よさです。

泉質
アルカリ性単純温泉/効能:神経痛、慢性消化器病、筋肉痛などです。

入浴時間
15:00~翌10:00
貸切風呂も同じお時間に無料でご利用いただけます。

注意事項
20時に男女入替制となります。
光の湯・影の湯共に露天風呂のみですが、床暖房のある独立した洗い場がございます。寒い冬期もご心配なくご入浴をお楽しみいただけます。

歴史

History
昭和3年(1928年)頃

History

歴史

時は大正一四14年。
ここ里山辺村で瓦屋を営んでいた射幸心溢れる金宇儀道司は屋根から落ちて療養中、「おぼけ」の地に温泉が出ることを信じ、温泉掘削と旅館開業を夢見る。本復すると仲間を募り私財を投じて道を開き温泉掘削が始まった。
三度の失敗を経ながらも、昭和三年、ようやく湯脈にあたり同年一一111日(友引)旅館開業。
金宇館の歴史がスタートした。

おぼけの湯

開湯当時の温泉街
昭和3年当時の内湯

おぼけの湯

初代が書き残した「御母家温泉記録簿」には開湯当時のエピソードこう書かれております。
儀道司の呼び掛けに5名の同志が集まった。専門家の現地調査と易者の温泉湧出確実の易断を信じ大正一五152月温泉掘削がスタート。機材の落下やダイナマイトによる鉄管の破損などの度重なる失敗に脱落する者や、温泉新法発布に掘削中止を余儀なくされるなどの困難を乗り越えながらも、掘削第四回目、昭和358日ついにおぼけの湯が噴き出した。

深度:315尺(約94.5m)
湯量:毎分9斗8升(約176ℓ)
温度:38.5℃
今は当たり前に浸かることの出来る温泉も、こうした先人の努力と自然の恵みがもたらした奇跡であるということを忘れずに、当館はこれからも感謝を込めてこのお湯を守っていきたいと考えております。