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「美しさ」と「豊かさ」

当館が造られた大正から昭和初期の近代。

西洋の文化も取り入れた多彩な美意識と職人の高い志によって、日本の伝統技術が大切に引き継がれていた時代がありました。

 

当館にあるモノも当時としては当たり前に造り使われていたモノたちばかりですが、長い時を経て生まれた独特な佇まいには何とも言い難い「美しさ」があります。

きっと当時の職人の心の「豊かさ」がそのモノの深部に満ちているからだと思います。

そんな「美しさ」と「豊かさ」を当館は愛情を持って大切にしていこうと思っております。

写真の椅子は初代のお爺さんが生前に愛用していた椅子。

ディテールの美しさと佇まいに粋なお爺さんらしいなって思います。

 

先日、ご宿泊いただいたお客様がこんなことを仰ってくれました。

「今まで色々とお洒落で新しい旅館ばかり目指して泊まり歩いたけど、結局こういう旅館が本当に落ち着くの」「頑張って守っていってください」と。

本当に嬉しいお言葉です。

 

古さと新しさの中でお客様が本当に寛げる「心地のいいバランス」をこれからも見つけていこうと思います。