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職人技

今年は雪も少なく天候にも恵まれ、工事も順調に進んでおります。

大工さんの工場に運ばれた柱や梁は傷んだ箇所を補修され、見事に元通りに組み直されました。

80年の風雪に耐えた柱はやはり傷みが激しく、多くが写真のように不思議な形で根継ぎされています。

これは「金輪継」と言って木造建築の木材と木材をつなぐ代表的な継手だそうで、1本の木とほぼ同様の強度が保てるそうです。たくさんある継手の中でも最高位の強度を誇るらしい・・・。

素人にはどう組まれているか見当もつかない・・・。

先人の知恵と技術は本当に素晴らしい。

 

新しい柱に取り換えた方がよっぽど楽ですが、それと同時に風情と過去の時間も失われてしまいます。

こうした手間を掛けることに「時を繋ぐ」確かな意味があると思うのです。