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100年の玉子焼き

昭和3年の開業以来、この建物と一緒に年を重ねてきた道具が厨房にはあります。
玉子焼き器。

100年の玉子焼き|金宇館

 

油が染み込んで真っ黒な上に取っ手はビックリするくらいにグラグラ。
老舗の洋食屋さんのフライパンもこんな感じだったような。
正直、あまり綺麗とは言えない玉子焼き器ですが、4代引き継ぐ名器です!
当館の朝食にお出ししている玉子焼きは卵とお砂糖たっぷりの甘~い玉子焼きです。
旅館の開業した昭和初期、卵とお砂糖が貴重だった当時、甘~い玉子焼きは旅館でこそ味わえる贅沢な味でした。
当時と変わらない味をこの名器と共に受け継いでおります。
玉子焼きは未だに親父の仕事。
ビックリする程の取っ手のグラグラ(笑えるぐらい)を直せばいいのにと思うのですが、「このグラグラ加減がいいんだ」と譲りません。
私にはもう少し修業が必要のよう。
まずは体で覚える玉子焼き。